夜行バスの「足のむくみ」を科学的に防ぐ----原因、対策、現地で足ケア

※掲載内容は取材当時のものです。最新情報をお調べのうえお出かけください。

長距離の夜行バスで到着した朝、足がパンパン。靴がきつくて観光どころではない——そんな“旅のあるある”は、今日で終わりにしましょう。
この記事は「夜行バス 足のむくみ」に悩む方に向けて、医学的根拠に基づく予防・改善メソッドとすぐできる工夫を、やさしい言葉でまとめた実践ガイドです。読めば、コスパの良い夜行バスをむくみ知らずで賢く使いこなせるようになるかも!

足のむくみ

目次

なぜ夜行バスで足がむくむのか(仕組みを知れば対策は半分成功)

バス移動中は姿勢が固定され、ふくらはぎの"筋ポンプ"が働きにくくなります。血液やリンパの戻りが滞ると、余分な水分が足首〜ふくらはぎ周りにたまりむくみとして表面化するのです。

足は心臓から最も遠く、重力の影響も受けやすい部位。とくに女性は筋肉量やホルモンの影響で、相対的にむくみの出やすい傾向があります。

また長時間動かないでいると、ごくまれに旅行者血栓症(いわゆる"エコノミークラス症候群")のリスクを高めます。飛行機だけでなく、バス・鉄道・自動車などの長距離移動でも同様に注意が推奨されているのです。

出発前:5分でできる!むくませない準備

「準備力=むくみ対策の半分」。乗車前に整えておくと到着後の足取りが変わります。
バスの中の様子

水分と食事の"バランス調整"

出発の2〜3時間前からこまめに水分をとりましょう。利尿効果のあるアルコールは避け、塩分はやや控えめに! 脱水は血液を濃くして循環を悪化させてしまいます。

服装・シューズ選びのコツ

太もも・ウエストを強く締めつける服は避けましょう。オススメなのは、足先が楽なスニーカーやストラップで調整できる靴! 到着後、足がむくんでしまっていても靴が履ける余裕を残しておけるのが理想です。

着圧ソックスは "旅の標準装備"

むくみ対策で一番効果があると言われているのが、着圧ソックスです。足首からふくらはぎにかけて少しずつ強さを変えてギュッと締めてくれるので、血のめぐりを助けてくれます。

4時間以上の長い移動でも、足がパンパンになりにくく、血のかたまり(血栓)ができる危険も減らせることが医学的にも確認されています。

履くときは、かかとの位置をきちんと合わせ、布にしわを作らないことが大切! 圧力が均等にかかるので、効果がしっかり発揮されるのです。

着圧ソックス

乗車中:座席でできる即効ケア(3分サイクルの繰り返し)

乗車中は、"こまめに動かす・少し高くする・締めない"の3原則でむくみ対策!

① ふくらはぎを動かす"3分サイクル"

最初の1分は、かかとの上下20回。次の1分は、つま先の上下20回。最後の1分は、足首まわしを左右10回ずつ。

1サイクルの合計3分を、1〜2時間おきに繰り返すだけで筋ポンプが働きます。途中休憩では短時間でも歩くようにしましょう。

② 足を"少し"高く

携帯フットレストやエアクッションでひざ下を5〜10cm上げるだけでも循環は異なってきます。3列独立タイプのシートであれば、軽くあぐらをかいたり膝立ちの姿勢になったりするのも有効です(行う場合は、無理のない範囲で)。

③ ウエスト・ひざ周りを締めすぎない

ベルトやきついパンツはうっ血の原因! ブランケットで体温を保ちつつ、楽なウェアで過ごしましょう。VIPライナーの待合室「VIPラウンジ」ではフィッティングルームをご用意しておりますので、バスの乗車前や乗車後にご利用ください。
→パウダールーム完備!バスの待合室『VIPラウンジ』

VIPライナー「VIPラウンジ」のフィッティングルーム

到着後:むくみをリセット(10〜20分の"朝ルーティン")

長距離移動の後は早めのリカバリーが効果的です。

温冷交代&シャワーで血流スイッチ

温水1〜2分 → 冷水20〜30秒。これを3セット行えば、血管の収縮・拡張でポンプ作用が起こり、だるさが抜けます。

足にシャワー

低周波・EMSで"第二の心臓"を呼び戻す

携帯型EMSや低周波は、ふくらはぎをやさしく収縮させて循環を後押ししてくれる優れもの! 荷物に余裕があれば有効な選択肢のひとつです。

病的サインは放置しない

片脚だけの強い腫れ・痛み・赤み、息苦しさや胸痛が生じた肺塞栓の可能性も考えられます。すぐに医療機関で相談しましょう。

プロが選ぶ"夜行バスむくみ対策"パッキングリスト

・段階圧の着圧ソックス(15-30mmHg):ひざ下タイプが扱いやすい
・携帯フットレスト/エアピロー:ひざ下をわずかに高く
・保湿クリーム&オイル:マッサージと肌摩擦軽減に
・折りたたみスリッパ:休憩時の歩行がラク
・スポーツドリンク(粉末):発汗時の水分・電解質補給に

スーツケースのパッキング

長距離移動時の着圧ソックスは、むくみ軽減に加え血栓予防効果を示す質の高いエビデンスが複数報告されています。選ぶ際はサイズ適合と正しい履き方がポイントです。

「VIPラウンジ」を"むくみケア拠点"に

夜行バスと相性抜群なのが、出発前後に立ち寄れるVIPラウンジ。くつろぎながらフットマッサージ機などで脚の血流を整えられます。ラウンジでの朝の10分ケアが、その日の歩数に直結するのです。

VIPラウンジでのケア

・パウダールーム/更衣で "むくみに配慮した装い" に着替え

・ドリンク提供で水分補給
 コーヒー・紅茶・緑茶・ほうじ茶の他に、みそ汁のサービスも

・シャワーでリフレッシュ:血流を促しつつ体を目覚めさせる。温冷を交互に浴びれば脚のだるさがすっきり
 (東京VIPラウンジVIPヴィラなんば・きみといちご名古屋VIPラウンジ

・フットマッサージ機で足首〜ふくらはぎを重点ケア
 (東京VIPラウンジ京都VIPラウンジ大阪VIPラウンジ

※サービス内容・営業時間は店舗により異なります。最新情報は公式サイトでご確認ください。下記は代表的な店舗の情報です(2025年9月時点)。

【詳細情報】
東京VIPラウンジ|公式サイト
住所:東京都中央区八重洲1-5-9 八重洲加藤ビルディング 2F・3F(GoogleMap
営業時間:6:00〜23:40(フロアにより異なる)
備考:東京駅八重洲北口から徒歩約4分。フットマッサージ機ほか設備多数

京都VIPラウンジ|公式サイト
住所:京都府京都市南区西九条鳥居口町6番地1F(GoogleMap
営業時間:6:00〜10:00 / 12:00〜23:50
備考:京都駅八条西口徒歩約5分。朝の身支度や軽いストレッチにも最適

大阪VIPラウンジ|公式サイト
住所:大阪府大阪市北区梅田2-5-8 千代田ビル西別館1F(GoogleMap
営業時間:6:30〜11:00 / 13:00〜23:30
備考:パウダールーム・フィッティングルームを完備

VIPヴィラなんば|公式サイト
住所:大阪府大阪市浪速区難波中1-2-1(GoogleMap
営業時間:7:00〜11:00 / 16:00〜23:00
備考:リラクゼーション&更衣スペース。難波駅徒歩約3分

名古屋VIPラウンジ|公式サイト
住所:愛知県名古屋市中村区椿町13-5 1F・2F(GoogleMap
営業時間:5:30〜10:00 / 15:00〜24:00
備考:名古屋駅太閤通南口徒歩約5分。出発前のフットケアに

モデルプラン:大阪→東京の"むくみ対策ルーティン"

旅の流れに沿って、何を・いつ・どの程度やると良いかを具体化しました。はじめての方はこのまま真似すればOK。

乗車前(出発90〜15分前)

・水分をコップ1杯→30分置きに少量
・トイレを済ませ、着圧ソックス装着(しわゼロ、かかとを合わせる)
・VIPラウンジでフットマッサージ機 5〜10分、軽い屈伸と足首回し
・靴紐・ベルトを緩める

乗車中

・最初の10分で座席環境づくり(フットレスト設置、荷物は足元に置かない)
・毎90〜120分で "3分サイクル" の足首体操
・可能なら休憩で3〜5分歩行、ふくらはぎさすり上げ
・眠るときはひざ下を5〜10cm高く、ブランケットで足先保温

到着後

・VIPラウンジなどで温冷交代(3セット)
・オイルで足首→ひざへ10回×両脚のマッサージ
・朝食時は、水分+たんぱく質+カリウム(バナナ等)で回復補助

よくある誤解と正しい考え方

・「寝酒でよく眠れればOK」
 → アルコールは脱水を招き、むくみと血栓リスクを上げる可能性があります。水分補給が基本です!

・「若いから大丈夫」
 → 年齢にかかわらず長時間の不動はリスクがあります。既往歴・妊娠・ホルモン療法などは事前にかかりつけの医師に相談しましょう。

・「着圧は苦しいから外す」
 → サイズ適合と正しい着用で"苦しさ"は大幅に軽減できます。段階圧を選びましょう。

準備と10分ケアで、夜行バスは"むくみの敵"から"旅の味方"へ

むくみは"運"ではなく"準備と習慣"で大きく変えられます。

着圧ソックス+こまめな足運動+ひざ下の軽い挙上を基本に、到着後の10〜20分リカバリーまで含めた"旅の型"を持てば、夜行バスはコスパも体調も両取りできる移動手段です。

出発前後はVIPラウンジでひと息ついて脚を整え、むくみ知らず! 次の旅では、歩く距離がきっと変わってきますよ。
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