金沢モーニングカフェで旅をスタート!夜行バスで早朝到着したら行きたいお店

※掲載内容は取材当時のものです。最新情報をお調べのうえお出かけください。

夜行バスで金沢に降り立つのは、まだ人の少ない早朝の時間帯。兼六園も近江町市場も、開くまでにはまだ少し間がある——そんな「旅の余白」を、金沢らしいモーニングで満たしてみませんか。

実は金沢は、歴史ある町家をリノベーションしたカフェが点在する「モーニングの街」でもあります。せせらぎ通りを歩きながら、路地の町家カフェへ。金沢の朝は、観光が始まる前からもう動き出しています。

カフェでパンケーキ

目次

金沢のモーニングカフェは、ただ「朝食を出すだけ」ではない面白さがあります。フレンチビストロや台湾料理、加賀野菜の古民家カフェなど、店ごとに異なる世界観は、旅の朝の印象をガラリと変えてくれるでしょう。便利なアクセス情報とあわせてご紹介します。

大正時代の鉄工所跡でフレンチモーニング「ひらみぱん」

夜行バスの重い荷物をコインロッカーに預け、身軽になった体で吸い込む金沢の朝の空気。ひらみぱんへ続く『せせらぎ通り』の水の音は、都会の喧騒で疲れた耳に心地よく響く天然のBGMのようです。

金沢のモーニングといえば、まず名前が挙がるのがここ。せせらぎ通り沿い、蔦の絡まる重厚な外観が目を引く「Boulangerie et Bistro ひらみぱん」は、大正時代の鉄工所跡をリノベーションしたブーランジェリービストロです。

夜行バスで冷えた体に、店内に漂う焼きたてパンの香りは「温かい手袋」のような安心感を与えてくれます。

建物を覆う濃い緑の蔦やヴィンテージ家具が並ぶ店内は、まるでヨーロッパの田舎町のよう。そのノスタルジックな空気感は「ジブリっぽい」と評されるほどで、訪れる前から期待が高まる佇まい。長町・武家屋敷エリアを早朝散歩するついでにふらりと立ち寄れる立地は、旅の朝の起点にぴったりです。

早起きして並ぶ価値があるモーニングセット

開店は8時ですが、週末やゴールデンウィークには、開店前の7時半頃から行列ができることも珍しくありません。気になるモーニングセットは、以下の3種類から選べます。

・クロックマダムセット(1,650円):自家製チキンハム・ホワイトソース・チーズを使い、目玉焼きをのせた厚切りトースト
・キッシュセット(1,650円):加賀野菜がたっぷり入ったキッシュ
・アボカドのデュカトーストセット(1,760円):エジプト発祥のスパイス「デュカ(ナッツと香辛料を混ぜたもの)」を使ったこだわりのアレンジトースト

いずれもサラダとドリンク付きで、ボリュームも十分! クロックマダムは通常ハムを使うところ、ひらみぱんでは自家製チキンハムというのがこだわりで、重すぎず食べごたえのある一品です。オプションの「本日のスープ(600円)」を追加すると、疲れた体が内側からじんわり温まります。

モーニングは予約不可・来店順のご案内なので、週末は余裕をもって早めに向かうのがおすすめ。「テイクアウトだけ先に」という選択肢もあるので、行列でもあきらめないで。

30種超の自家製パン、テイクアウトも人気

パンの販売は8:00〜18:00で、クロックムッシュや金澤カヌレはお土産としても根強い人気。かじりながら武家屋敷跡を歩く朝散歩は、金沢ならではの旅の楽しみ方です。

金沢駅からのアクセス

金沢駅から徒歩約20分とやや距離があります。バスなら金沢駅前から「南町・尾山神社」バス停で下車し、徒歩6〜7分ほど。

【詳細情報】
ひらみぱん|公式サイト
住所:石川県金沢市長町1-6-11(GoogleMap
営業時間:モーニング 8:00〜L.O.10:30/ランチ 12:00〜L.O.15:30/パン販売 8:00〜18:00
定休日:月曜(その他不定休)

築100年の町家で台湾の朝ごはん「四知堂 kanazawa」

「金沢で台湾の朝ごはん」----最初は不思議に聞こえるかもしれません。でも、ひがし茶屋街から歩いてすぐの尾張町で「四知堂 kanazawa(スーチータン カナザワ)」の暖簾をくぐった瞬間、その感覚は溶けてなくなります。

建物のベースは、江戸時代から続く油・塗料問屋「森忠商店」の社屋。築100年を超える日本家屋の中に、台湾の家庭的な食卓風景が広がっています。

古い瓦屋根と大きなガラスの引き戸が調和する外観は、思わず足を止めて見惚れてしまうほどの佇まい。「金沢にこんな場所があったのか」と、新しい発見に胸が躍るはずです。

朝食は土日祝限定。早めに動くのが吉

四知堂 kanazawaの朝食タイムは土日祝の8:00〜11:00(最終入店10:00)のみ。平日はランチから(11:00〜)の営業なので、夜行バスで週末着の方にぴったりのお店です。予約は受け付けておらず、直接来店の先着順となります。

体に染みる「台湾粥」と「鹹豆漿」

朝食のメインは2種類から選べます。

・五目台湾粥(ごもくたいわんがゆ):能登の食材をベースにした、旨みたっぷりのやさしいお粥
・鹹豆漿(シェントウジャン):台湾の朝食定番、豆乳にお酢を加えてふるふる固めたスープ。加賀野菜など石川の食材も織り交ぜた一椀

夜行バスで体が少し固まっている朝に、熱々のお粥や豆乳スープは体にじんわりと染み渡るおいしさ。「食べると一気に旅モードに入れる」という感覚、きっとわかってもらえるのではないでしょうか。

朝食以外の時間でも、台湾屋台をイメージした1階のカウンター席では台湾茶や甘味が楽しめます。時間があれば喫茶タイムとして立ち寄るのもありです。

ひがし茶屋街観光と組み合わせやすい立地

尾張町は泉鏡花記念館のすぐそば、浅野川大橋まで徒歩数分。ひがし茶屋街の朝散歩をしてから四知堂に寄る、という流れがオススメです。

【詳細情報】
四知堂 kanazawa|公式サイト
住所:石川県金沢市尾張町2-11-24(GoogleMap
営業時間:【朝食】土日祝 8:00〜11:00(最終入店10:00)/【昼食】11:00〜15:00(最終入店14:00)
定休日:水曜

金沢駅から徒歩10分、イタリア気分の本格エスプレッソ「Angolo CAFFE」

夜行バスで金沢駅に降り立って、荷物を預けたらそのまま歩いていける距離に、こんな素敵な町家カフェがあります。笠市町の角地に佇む築140年以上の「Angolo CAFFE(アンゴロカフェ)」は、金沢駅東口から徒歩約10分。朝8時から開いているので、早朝着きの旅人にとって最初の一軒として頼もしい存在です。

「Angolo」はイタリア語で「角」。名前の通り、通りが交わる角に立つ趣ある町家を改装したカフェで、オーナーはイタリアに7年ほど住んだ経験を持つ方。「気軽にエスプレッソを楽しめる文化を広げたい」というコンセプトから生まれたお店で、2020年のオープン以来、金沢のカフェシーンを代表する人気店になりました。

金沢とイタリアが交差する、唯一無二の空間

店内に一歩入ると、昔の漁網店だった頃の金庫やすりガラスの窓がそのまま残っています。フランスアンティークの飾り棚や教会のチャーチベンチを取り入れたインテリアと、100年以上前の磨りガラスが共存する、新しさと懐かしさが混在した不思議な空間。朝の静かな時間に、カウンター席でひとり過ごす時間は特別なものになるはずです。

本格エスプレッソとクロワッサンサンドで目覚める朝

コーヒーはイタリアのバリスタ御用達マシン「マルゾッコ」で淹れる本格派。酸味を抑えた深みのあるブレンドで、カフェラテにするととても飲みやすく、コーヒーが少し苦手な方にも試してほしい一杯です。

フードのおすすめはこの2つ。

・クロワッサンサンド:サクサクのクロワッサンにイタリア産ハムとチーズをたっぷり挟んだ一品。パリッと割れる音と、バターの香りが眠っている体を起こしてくれます
・アンゴロプリン:牛乳・砂糖・卵だけで作るクラシカルなプリンを四角いフォルムに仕上げた名物スイーツ。甘さ控えめのほろ苦いカラメルとのコントラストがくせになります

季節ごとに変わるボンボローネ(揚げドーナツ)も人気で、SNSで話題を集めています。

席数が少ないから、早い時間帯に行くのがおすすめ

カウンターとテーブル合わせて10数席ほどのこじんまりしたカフェは、昼に近づくほど混んできます。夜行バス早朝着きの8時台に訪れると、静かな空間でゆったり過ごせるのでオススメ! 席に着く前に注文と会計を済ませるスタイルなので、入店したらまずカウンターへ。

【詳細情報】
Angolo CAFFE|公式Instagram
住所:石川県金沢市笠市町10-1(GoogleMap
営業時間:8:00〜16:00
定休日:火曜・水曜

石川の美味しいが詰まった古民家カフェ「isotope」

「石川の食材の美味しさを、毎日食べたくなる形で届けたい」----そんなコンセプトで2022年にオープンした「isotope(アイソトープ)」は、人気イタリアン「ジブンチ」の姉妹店として、片町スクランブル交差点から歩いてすぐの中央通町にある古民家カフェです。

元々青果店だったという建物を改装した店内は、ドライフラワーや古道具が散りばめられた温かみのある空間。1階はコーヒースタンドのように気軽に話せるカウンター席、2階にはヴィンテージ家具が並ぶテーブル席(20席ほど)が広がり、旅の疲れを癒してくれるような空気が流れています。

石川の食材が一皿に集結する「モーニングプレート」

isotopeに来たらぜひ食べてほしいのが「モーニングプレート(1,200円)」。訪れた時期によって内容は変わりますが、こんな食材が並びます。

・系列のイタリアン「ジブンチ」の能登豚の香草ロースト
・「magazzino38」のモッツァレラチーズ
・パン屋「NiOR」の焼きたてパン
・シェフ家の平飼い卵の目玉焼き
・旬の石川県産野菜

ぎゅっと一皿に凝縮された、地元の作り手の顔が見える食材 。ひと口運ぶたびに石川の豊かな恵みがダイレクトに伝わる----まさに「石川を食べる」体験ができる一皿です。

焼き菓子もテイクアウトで

石川県産素材を使ったパウンドケーキ、スコーン、ティラミス、パンナコッタなど、焼き菓子とスイーツも充実。観光のお供にテイクアウトするのもおすすめです。コーヒーは金沢の焙煎店「サニーベルコーヒー」の豆を使用しています。

香林坊・片町エリア観光の朝の一軒目に

香林坊や片町を拠点に動くなら、isotope(アイソトープ)をモーニングの起点にすると観光動線がスムーズです。金沢城・兼六園エリアまでもバスや徒歩でアクセスしやすく、朝ごはんを食べてからそのまま観光へ出発できますよ。

【詳細情報】
isotope|公式Instagram
住所:石川県金沢市中央通町7-27(GoogleMap
営業時間:8:00〜17:00
定休日:木曜(不定休あり)

金沢の朝を旅の入り口に

夜行バスで早朝着いた金沢の朝は、観光客が動きだす前の静かで柔らかい時間帯。その余白を、せっかくなら「金沢らしい朝ごはん」で満たしましょう。

今回紹介した4軒は、どれも「食べる体験」だけでなく「空間ごと楽しむ体験」がある場所ばかりです。

・ひらみぱん:大正の鉄工所跡でいただくフレンチモーニング。長町・武家屋敷散歩のついでに(月曜定休)
・四知堂 kanazawa:百年町家で楽しむ台湾の朝ごはん。ひがし茶屋街観光前に(土日祝のみ・水曜定休)
・Angolo CAFFE:金沢駅から徒歩10分の町家で本格エスプレッソ。早朝着きの一軒目に(火・水曜定休)
・isotope:加賀野菜や能登豚が詰まったモーニングプレート(木曜定休)

お腹が満たされるころ、金沢の街にはゆっくりと太陽が昇り、観光客の喧騒が始まります。美味しい朝食は、まるで映画のオープニングクレジット。ここから始まる金沢の物語を、最高の気分でスタートさせてください。

夜行バスで着いた金沢の朝、ぜひお気に入りの一軒を見つけてみてください。

金沢・ひがし茶屋街を散策する観光客

金沢のカフェ情報はテーマ別にまとめています。電源・Wi-Fi使えるカフェ、駅チカで立ち寄りやすいお店など、旅のスタイルに合わせてチェックしてみてください。
【関連コラム】夜行バスで着いた金沢の朝、駅近カフェでとっておきのスタートを(金沢のカフェ特集を見る)

前へ

金沢駅近の電源Wi-Fiカフェまとめ!充電しながら夜行バス旅をもっと快適に