女性専用の夜行バスに乗ってみた〜東京・大阪〜【乗車体験コラム】
※掲載内容は取材当時のものです。最新情報をお調べのうえお出かけください。
今回のコラムは、はじめて夜行バスに乗車した女子大生によるものです。大阪でのオフ会に参加するため、東京⇄大阪間、夜行バスを利用しました。
はじめての夜行バス!どんな体験が待っている?
今日は、はじめての夜行バス旅行。夜行バスは東京駅出発の便にしました。しかもVIPライナーなら乗車日の13:00から夜行バスの待合室「VIPラウンジ」が無料で使えるそうなので、まずは「VIPラウンジ」ヘ。東京駅の八重洲地下街を通って16番出口もしくは八重洲北口をでて道路を渡り、約1分でVIPライナーのバスの待合室「東京VIPラウンジ」に到着します。今回一緒に旅行する友人、大学一年生のTさんとは、16番出口付近で合流!
VIPラウンジの受付はこちらのビルの3階。同じ建物の1階にはFamilyMartがあるので忘れものをしたときでも、ここで購入できそう。
今回私が持参したのは......スマホ・財布・大学で使う教材・シャワー時に使用するバスタオルのみ!普通のお出かけのように軽装で利用できるのも夜行バスのメリットですね。(なんて言っていますが、なにしろはじめての夜行バス。ある意味、チャレンジャー?)
バスを待つ間、無料で過ごせる「VIPラウンジ」
VIPラウンジの受付は、こんな感じ。当日乗車予定の人は、この受付で、ドリンクやシャワーの利用を申し込みます。時間の予約はできないので、集合時間直前などの混む時間帯を避けた方がいいでしょう。
私は、アンバサダーと言っても全くの素人。ラウンジの方にご挨拶するのもドキドキ。スタッフの方に案内されて、VIPラウンジをひとまわりしてみました。(丁寧に対応いただいたのは、写真左の方。ディスプレイでお顔は見えませんが...)
受付の横には、このように広い待合スペースが広がっています。夜行バスの出発にはまだかなり早い時間だったのですが、木製のインテリアとポップな色の壁に囲まれたこちらでは、ドリンクを飲みながら仕事の同僚や友達と思われる方々との会話を楽しんでいるお客さんの様子がチラホラ。
待合室の奥に、和室があります。朝には夜行バスで上手く眠れなかったお客さんのちょっとした仮眠所、お昼や夕方には観光で疲れた足を休ませに...といった使い方をする人もいるのだそう。仮眠所として使うときには、みなさん雑魚寝で、畳が埋まるほどになることもあるとお聞きしました。
ここは数種類の飲み物が楽しめるドリンクコーナー。お茶などのほかに味噌汁もあるのが意外でしたが、VIPラウンジのある場所によって使う味噌も変えているのだそう!これにはびっくりしました。団体のお客さんも珍しく感じたのか、みなさん、列になって味噌汁を注いでいましたよ。
豊富な種類の化粧品を無料で試せる
VIPラウンジでは、美容家電や化粧品の利用も無料。普段使ったことのない購入するにはちょっと高い化粧品を、無料で試せるのは嬉しいです。衛生管理のため、ブラシやチップは、有料でレンタルする必要があるため要注意!
化粧品をレンタルしたら、和室の近くにあるパウダールームでお化粧なおし。鏡は白い光のLEDライトでまるで女優気分♪ 席ごとにあるコンセントや備品として置いてある綿棒なども使用可能です。2022年7月現在、コロナ感染対策として席数を半減しているそうですが、席数は通常72席もあります。席の取り合いなどにもならなそうなほどの広さがありますよ。
フィッティングルームも用意されています。バスの乗車前や下車後に利用できるのは、とても助かります。
高級感のある個室は、おもにエステで使われているスペース。セルフエステのサービスがあるのですが、2022年7月現在、ネットでの予約は受け付けていません。しかし電話での予約には応じてくれるそうなので、利用したい方は電話での連絡をしてみてください。
お部屋は2名専用。友人やカップルでの着替えや支度のお部屋として使われることが多いとか。おしゃれなデザインの個室なので、写真映えもしそうですよね。
シャワーを浴びたら、寝やすい服装に着替え
2階と3階に1部屋ずつ、計2部屋の男女兼用シャワールームがあります。清潔感ある、このシャワールーム、今回、私も利用してみました!じつは、私はホテルのバスルームがとっても苦手。まるで床の下が空洞になっていて落ちてしまうようなイメージがあるんです。ちょっと子供っぽいですね。でも、VIPラウンジでは大丈夫。地に足がついてる感じでした(笑)。
備え付けのシャンプーとボディソープからはいい香り。そして、洗った後はさっぱり!シャワーは、25分で550円(税込)です。私はバスタオルを持参しましたが、バスタオルやフェイスタオルのレンタルには別途料金がかかるので、タオルは持参した方がいいでしょう。
今回は2人で利用したので2人で50分シャワーを利用。25分間シャワーが出っ放しというわけでもないので、2人であわせて50分でもOKなんです。延長すると料金が加算されてしまうので早くシャワーを浴びられる人とシャワーに時間をかけたい人で行くとちょうどいいかもしれません。
脱衣所にある洗面台には、化粧水や乳液などスキンケア用品が並んでいました。せっかくなので化粧水を使ってみましたが、とてもさらさらしていて、私の肌に合っていたようです。化粧品には合う合わないがあると思うので、念のためスキンケア用品は自分で持っていくのがいいかもしれません。
ゆったりバス発車の時間まで暇つぶし
バスに乗る前にシャワーを浴びて、つぎは夕飯。おいしいものは食べたいけれどこれといって食べたいものが無かった私とTさん。歩いて30秒ほどの「カフェ・ベローチェ」に入りました。私はマスカルポーネと海老トマトクリーム、Tさんは大葉香るたらこバターを注文。2人ともおいしいと顔を見合わせて笑顔になってしまいました。Tさんとの旅行は初めて。そのため2人とも、気分がハイになっているのかも。
バス出発時間が近くなると、VIPラウンジ2階にある待合室の人も多くなってきます。3階とはうって変わって、会議室のような雰囲気。机には全席充電コンセントがあり席数も3階より多いため、仕事などをしながら待つ人もいるようです。
このマスコットキャラクターはVIPラウンジの「ネコ社長」。イベントなどに出張するネコ社長は一人しかいないらしく、イベントの際にはここにいないそうです。社長も大変ですね。
チェックインしてバスへ!はたして熟睡できるのか?
チェックインは、2階の受付で行います。端末に名前か電話番号を入力することでチェックイン。分からなければカウンターにスタッフさんがいるので聞いてみましょう。
チェックインすると席番号が表示されたチケットが印刷されます。チケットは、バス乗車時に必要となるので無くさないように!
いよいよバスに乗車!今回乗ったのは「VIPライナー3便」。このバスは女性専用ではないのですが、ほかのバスに比べてお手頃価格で、学生にはありがたい!
そして女性専用ではないはずなのに、乗客のほとんどが女性。男性も待合室にはいましたが、どうやら他のバスに乗ったようです。高級バスに乗ったのでしょうか......うらやましい。
夜行バスの感想としては、座席は普通のバスみたい。違いは、寝る時にほかの人からの視線を感じずにすむよう、キャノピーが全席についている点でしょうか。
座席に座ってみると足を置くスペースは広いとは言いづらく、足を開くと隣の人の足にぶつかってしまいそう。少し気をつける必要があります。目の前にはUSBコネクタがあるのでスマホの充電に不安がある人も安心できますね!
この後、東京近郊数か所の乗車場所に停車、すべての乗客を乗せるとバスでの注意事項などが動画で流れます。そして消灯。一斉リクライニングの時間です。わざわざ後ろの人に「倒していいですか?」など聞かず気軽に椅子を倒せます。
寝心地はどうだったかというと、同行のTさんは、就寝時間になってもなかなか寝られず、途中のパーキングエリアに停車するたびに目を覚ましてしまったそう。「VIPライナー3便」は、リクライニングがちょっと浅いかもしれません。私は目を覚まさなかったんですけどね。
大阪に到着後は、オフ会に参加しました。その様子は、別のコラムでご紹介します。
大阪でのオフ会!東京から夜行バスで行ってみた【乗車体験コラム】
帰りの便は、女性専用車でリラックス
帰りはVIPライナーの「PLUMERIA(プルメリア)」を選びました。こちらは女性専用車両。すこしお値段は高くなりますが、それだけの快適さが得られると期待して乗車します。
私もTさんもへとへとですが、東京に戻ったら大学で授業があります。果たして、疲れは癒えるのか?授業に影響することはないでしょうか。
女性専用車ならではのサービスとは?
「PLUMERIA」は、このように3列で並び、隣の人との間には通路があります。キャノピーは通路を通る人に寝顔を見られないよう真ん中の列だけついていますが、カーテンを閉めれば両端の列の人は顔が見えないので、使わなくても問題なさそうです。椅子の足部分を伸ばせるので、お客さん全員が来るまではこれを伸ばしてリラックスしていました。
椅子の横にはコンセントがあるのでスマホなど電子機器を充電できます。これは夜行バス必須のものですね。矢印のレバーは椅子を倒す時のレバーです。
着席すると、前には飲み物をおけるホルダーや靴を脱いでリラックスできるようスリッパも置いてありました。まるで家にいるような気分。下の方には倒せば足を置く台が出てくるので、裸足になっても足を汚すことはありません。これだけでも体への負担がかなり減るように思いました。
行きと同じように数か所の乗車場所に停車、すべてのお客さんを乗せて注意事項のDVDを流すと消灯時間です。
驚いたのがリクライニングの深さ!行きのバスと同じぐらいの気持ちで倒したら、思ったより深く倒れたので少し焦ってしまいました。体重を椅子に乗せてみると、まるでベッドに寝ているよう。
また旅行に出発する前に、枕を腰に置くと寝やすいというネット記事を読んだので試してみたら、その通り!さらに体が楽になりました。「頭に何かないと落ち着かない!」という人もいるとは思いますが椅子に少し枕のようなものが取り付けられているのでそれ程気にならないと思います。夜行バスを利用する際には、ぜひ試してみてください。
就寝時間にはぐっすりと熟睡! 途中のサービスエリアに停まったことにも気づかず、到着するとの運転手さんのアナウンスでようやく起きました。
行きと帰りのバス、値段の差は3,800円。往復7,600円でこの快適さを買えるなら、私は今後高くても快適な方を間違いなく選びます。新幹線の半分ぐらいの運賃で、宿泊費も浮くと考えると、この出費もそれほど痛くはないのではと思います。(価格は乗車時期によって異なります)
6:50に新宿到着!朝食を食べても朝一番の授業に間に合いそう
新宿に到着したら朝ごはんの後、大学に向けて出発です。Tさんとは、次回はネットで遊ぶ約束をしてお別れ。
朝ごはんは、新宿駅という名の迷宮に心がくじけたので、近くにあったドトールコーヒーショップに入りました。ドトールでは朝ごはんにピッタリなツナチェダーチーズと、いつも必ず頼む沖縄黒糖ラテを注文。
朝食と十分な睡眠時間に、心なしかいつもより目がぱっちり覚めている気がしました。想っていたより快適だった初夜行バス体験!みなさんも夜行バスを利用してみてはいかがでしょう。
※掲載内容は取材当時のものです。最新情報をお調べのうえ、お出かけください。
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