夜行バスでリクライニングしていい?声かけ不要の一斉ルール
※掲載内容は取材当時のものです。最新情報をお調べのうえお出かけください。
夜行バスの照明がふっと落ちて、あとは目を閉じるだけ…のはずが、背もたれのレバーに手をかけたまま固まってしまう。「後ろの人、まだ起きてるかな」。そんな小さな葛藤、覚えがありませんか?

座席をしっかり倒せるかどうかで、翌朝の体の軽さは驚くほど変わります。旅先や推しのライブ会場へ元気に降り立つためにも、リクライニングの悩みは乗る前にスッキリさせておきましょう。
後ろの人への声かけが気まずいなら、VIPライナーの一斉リクライニングがおすすめです。消灯の合図で全員一緒に倒すから、後ろの人に遠慮する必要はありません。倒すタイミングや注意点、電動バックシェルシートとの違い、車内でぐっすり眠るコツまでまとめました。
目次
夜行バスのリクライニング、なぜこんなに気をつかうの
夜行バスでリクライニングに気をつかう理由は、ルールがあいまいなまま、倒すタイミングを一人ひとりが判断しなければならない点にあります。まずは多くの人が感じているモヤモヤを整理しておきましょう。声をかける派とかけない派、どちらも悩んでる
リクライニングの前に後ろの人へ声をかけるべきかどうかは、SNSでもたびたび意見が分かれる話題です。「ひと言あるとうれしい」という人もいれば、「寝ているところを起こされるほうが困る」という人もいます。声をかけたくても、後ろの席が友達同士で盛り上がっていたり、イヤホンをして動画に夢中だったりすると、話しかけるきっかけがつかめません。結局遠慮して半分しか倒せず、首や腰がガチガチのまま朝を迎えた...という経験がある人も多いのではないでしょうか。
気まずさの正体は、倒すタイミング
リクライニングで気まずくなる場面の多くは、「自分だけが急に倒す」瞬間に起こります。後ろの人がテーブルで飲み物を持っていたり、足を組んでいたりするときに背もたれが勢いよく迫ってきたら、びっくりしてしまいますよね。逆にいえば、全員が同じタイミングで倒すと決まっていれば、誰も驚かず、誰も遠慮しなくて済みます。この発想から生まれたのが、一斉リクライニングの仕組みです。
VIPライナーの一斉リクライニングとは
一斉リクライニングとは、夜行便の消灯時に車内アナウンスを合図にして、乗客全員が同時に座席を倒す、VIPライナー独自のルールです。VIPライナーが利用者へのアンケートをもとに導入したもので、後ろの人に声をかけなくても気兼ねなく背もたれを倒せます。
一斉リクライニングの流れ
夜行便での一斉リクライニングは、おおまかに次の順番で進みます。- バスが最終乗車地を出発する
- 消灯時間になると、一斉リクライニングの車内アナウンスが入る
- 案内に合わせて、乗客全員が座席を倒す
アナウンスが流れると、あちこちから背もたれを倒す音が一斉に聞こえてきます。「みんな同じタイミングだから大丈夫」と思えるだけで、レバーを引く手の迷いがなくなりますよ。
一斉リクライニングで気まずさが消える理由
一斉リクライニングの一番の良さは、前の人も後ろの人も条件が同じになることです。前の席が倒れてきても自分も倒しているので、足元の空間はお互いさま。不公平感がないぶん、気持ちよく眠りに入れます。口コミを見ても、一斉に倒すタイミングがあるので倒しやすい、後ろを気にしなくていいのがうれしい、という声が多く寄せられています。たとえば推し活遠征で初めて夜行バスに乗る人でも、アナウンスどおりに倒せばいいので、マナーの正解を探して悩む必要がありません。
一斉リクライニングの注意点
一斉リクライニングを気持ちよく使うためには、いくつか覚えておきたいポイントがあります。どれもちょっとした心がけなので、乗車前に目を通しておいてくださいね。消灯までは背もたれを控えめに
消灯前に座席を深く倒してしまうと、後ろの席の人が乗り降りしにくくなります。途中の乗車地でお客さんが乗ってくることもあるので、最終乗車地を出発して案内が入るまでは、背もたれは控えめにしておくと安心です。「早く寝たい」という気持ちはぐっとこらえて、アナウンスを待つ時間はブランケットを広げたり、スマホのアラームをセットしたりする準備タイムにしてみてください。
倒したあともシートベルトは締めたまま
座席を倒したあとも、シートベルトは締めたままにしておきましょう。2008年の道路交通法改正で、後部座席を含むすべての座席でシートベルトの着用が義務づけられました。警察庁も、全席での着用を呼びかけています。ベルトは腰骨の低い位置にかけておくのがコツ。座席を倒した姿勢でもお腹が苦しくなりにくく、寝返りを打つときも外さずに済みます。

足元の荷物は小さくまとめて
足元や膝の上に大きなバッグを置いたまま座席を倒すと、前の座席が倒れてきたときに荷物が膝に当たって窮屈になりがちです。- 大きな荷物は乗車時にトランクへ預けておくと車内がぐっと広くなる
- 車内に持ち込むのはスマホや貴重品が入る小さめのバッグだけにすると眠りやすい
- 飲み物やイヤホンなど夜中に使うものはポケットに入る量にまとめておくと探し物が減る
自分のタイミングで倒したい人は電動バックシェルシートへ
「アナウンスを待たずに好きなタイミングで倒したい」という人には、電動バックシェルシートを搭載したバスがおすすめです。電動バックシェルシートの車両では一斉リクライニングは行わず、それぞれが自分のタイミングでリクライニングできます。
電動バックシェルシートの特徴
電動バックシェルシートは、背もたれが後ろに倒れないシートです。背面が固い殻(シェル)で覆われていて、倒すと座面が前へスライドしながら角度が変わります。飛行機のビジネスクラスと同じ考え方なので、前の人が倒しても自分のスペースは狭くならず、自分が倒しても後ろの人に影響しません。手元のボタンでリクライニング・レッグレスト・フットレストを自由に動かせるので、「最初は少し起こして動画を見て、眠くなったら一気に倒す」といった使い方も思いのまま。そもそも気をつかう必要がないシートといえます。
| 項目 | 一斉リクライニングの座席 | 電動バックシェルシート |
|---|---|---|
| 倒すタイミング | 消灯時のアナウンスに合わせて全員一緒 | 自分の好きなタイミング |
| 後ろの人への影響 | 全員が倒すのでお互いさま | 背もたれが後ろに倒れないので影響なし |
| 操作方法 | レバーで倒す | 手元のボタンで操作 |
| 向いている人 | ルールがあると安心して倒せる人 | 寝るタイミングを自分で決めたい人 |
電動バックシェルシートを採用しているバス
VIPライナーで電動バックシェルシートを採用しているのは、次のバスです。- 3列タイプの電動バックシェルシート:グランシアファースト
- 4列タイプの電動バックシェルシート:グランシア、VIPライナー5便、VIPライナー名古屋便チェリッシュ
どちらのタイプが自分に合うか迷ったら、シートタイプごとのバス一覧から選んでみてください。一斉リクライニングで気軽に倒せる座席も、自分のペースで倒せる座席も、ここからまとめて探せます。
バックシェルシートの仕組みをもっと詳しく知りたい人は、後ろの人を気にせずリクライニング!バックシェルシートとはもあわせて読んでみてください。
リクライニングした姿勢をもっと快適にするコツ
座席をしっかり倒せたら、次は体のケアで眠りの質を上げていきましょう。長時間同じ姿勢で過ごす夜行バスだからこそ、ちょっとした工夫が翌朝のコンディションを左右します。足を動かして水分もこまめに
長時間座ったまま足を動かさずにいると、血の流れが悪くなり、いわゆるエコノミークラス症候群につながるおそれがあります。厚生労働省は予防策として、足や足の指をこまめに動かすこと、十分に水分をとること、利尿作用のあるアルコールやコーヒーを控えること、ゆったりした服を着ることを呼びかけています。- 消灯前やトイレ休憩のときに足首をぐるぐる回すだけでも血流のケアになる
- 常温の水やお茶を手元に置いておくと、夜中に喉が渇いたときもすぐ飲める
- 乗車前のカフェラテは控えめにして、ノンカフェインの飲み物を選ぶと眠りやすい

寝る姿勢に合わせて小物を使う
座席を倒すと、首の後ろや腰のあたりにシートとのすき間ができやすくなります。支えがないところは、筋肉が力を入れたまま姿勢を保とうとします。朝起きたときに首や腰がこわばりやすいのは、このため! ネックピローで首を支えたり、ブランケットを丸めて腰に当てたりしてすき間を埋めると、体の力が抜けてシートにしっくりなじみます。また、レッグレストやフットレストがある座席なら、足を少し高くしておくとむくみ対策にも!
眠るためのアイテムをもっと知りたい人は、熟睡効果がぐんとUP!夜行バスであると便利な快眠グッズもチェックしてみてください。
夜行バスのリクライニングに関するよくある質問
リクライニングについて、乗車前によく聞かれる疑問をまとめました。Q. 夜行バスで座席を倒すとき、後ろの人に声をかけるべきですか?
A. VIPライナーの一斉リクライニングを行うバスでは、消灯時の案内に合わせて全員が同時に座席を倒すので、後ろの人へ声をかける必要はありません。
Q. VIPライナーの一斉リクライニングはいつ行いますか?
A. VIPライナーの夜行便では、最終乗車地を出発したあとの消灯時間に、一斉リクライニングの車内アナウンスがあります。
Q. 消灯前に座席を倒してもいいですか?
A. 消灯前に深く倒すと後ろの人が乗り降りしにくくなるため、消灯の案内があるまでは背もたれを控えめにしておくのがマナーです。
Q. すべてのVIPライナーで一斉リクライニングを行っていますか?
A. 電動バックシェルシートを搭載したグランシアファーストやグランシアなどのバスでは一斉リクライニングを行わず、乗客が自分のタイミングでリクライニングします。
Q. 座席を倒して寝るときもシートベルトは必要ですか?
A. 道路交通法ではすべての座席でシートベルトの着用が義務づけられているため、座席を倒して眠るときもシートベルトは締めたままにしておきましょう。
後ろを気にせず眠れる夜行バスで旅の朝を迎えよう
リクライニングの気まずさは、ルールがはっきりしているだけで驚くほど軽くなります。最後に、今日から役立つポイントを振り返っておきましょう。- VIPライナーの一斉リクライニングは、消灯時のアナウンスに合わせて全員が同時に座席を倒す仕組み
- 消灯の案内が入るまでは、背もたれを控えめにしておくと後ろの人が乗り降りしやすい
- 座席を倒して眠るときもシートベルトは締めたままにする
- 自分のタイミングで倒したい人には電動バックシェルシートのバスが向いている
- 足首を動かしてこまめに水分をとると、長時間の移動でも体がラクになる

「後ろの人にどう思われるかな」と悩む時間がなくなれば、そのぶん夜行バスはぐっすり眠れる移動時間に変わります。背もたれを思いきり倒して目を閉じたら、次に目を開けるのはもう旅先の朝。すっきりした体で、楽しみにしていた一日をスタートさせてみませんか?
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高速バス・夜行バス「VIPライナー」を運営しているのは、株式会社平成エンタープライズ。
安さと快適さのバランスを追求し、さまざまなタイプの高速バス・夜行バスをご用意しています。
バスを待つ時間も安全・快適にお過ごしいただけるよう、東京・大阪・京都・名古屋にラウンジをご用意。
出発前に軽いお食事や休憩、到着後には荷物を預けたり身支度を整えたりと便利にご利用いただけます。
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