富士登山前に知っておきたい「富士山の豆知識・うんちく」
※掲載内容は取材当時のものです。最新情報をお調べのうえお出かけください。
世界遺産にも登録された、日本の象徴・富士山。
昨今は空前の富士登山ブームですが、登山前に「富士山の豆意識」を読んでみてはいかがでしょう?
きっと富士登山がより楽しいものになるはずです!
今回は富士山に関する「意外に知らなかった!」豆知識やうんちくをご紹介します。
1.富士山頂は山梨県でも静岡県でもない!
富士山は静岡県と山梨県の県境に位置していますが、両者の間では富士山の山頂をめぐる仁義なき戦いが勃発しています。「山頂は我が県のもの!」とどちらも譲りません。
山梨県側の富士山にかんする主張
- 富士五湖は山梨県にある
- 富士急ハイランドは山梨県
- 千円札の富士山は山梨県側から見たもの
静岡県側の富士山にかんする主張
- 静岡県から見る富士山は「表富士」と言われる
- 「海からの富士山」を眺められるのは静岡県だけ
- 4つの登山道のうち3つは静岡県側
以上のような双方の主張があります。
しかし、富士山の八合目から上のエリアはどちらにも属さないという事実はあまり知られていません。
実は山頂付近は富士山本宮浅間大社(静岡県富士宮市)の私有地で、山頂には奥宮が鎮座しています。
両県の意地や議論では簡単に決められない、神聖な土地なのだそうです。
ちなみに山頂には、7月中旬から8月下旬までの夏季限定で「富士山頂郵便局」が開設されます。
「富士山頂」と入ったオリジナルの消印を押してもらえるので、とっても人気です。
2.山頂は全部で8つある
富士山の山頂には真ん中にぽっかりと火口があいており、「八神峰(はっしんぽう)」と呼ばれる8つの峰が周りを囲んでいます。そのうちの最高峰が、標高3,776mにある「剣ヶ峰(けんがみね)」です。
しかし、ほかの7つの峰も標高3,700m以上ある山頂に変わりありません。
現在は安全面などから行けない峰もありますが、どこからも美しい景色が眺められます。
- 富士宮ルート
- 御殿場ルート
- 須走(すばしり)ルート
- 吉田ルート
の4つがあり、それぞれ最初に到着する山頂は異なります。
もっともよく知られている「吉田ルート」は、道中に山小屋や救援所も多く一番人気ですが、吉田口(と須走口)山頂から剣ヶ峰までの往復は1時間半もかかります。
一方、「御殿場ルート」の頂上である御殿場口山頂から剣ヶ峰までは往復35分程度ですが、登山口から山頂までの距離が1番長く、登りに8時間以上もかかります。
各ルートにはそれぞれ特徴があるので、よく調べたうえで選びましょう。
3.富士山で淹れるコーヒーはおいしい!
「山で飲むコーヒーは格別においしい!」などと言いますが、これには科学的な理由があります。標高が上がるにつれて気圧は下がるものですが、水が沸騰する温度も下がっていきます。
富士山頂の3,700m付近では沸点が約88℃程度にまで下がります。
また、コーヒーに最適な抽出温度は90℃前後とされています。
山頂で沸かすお湯は、コーヒーを淹れるのに最適な温度になるわけです。
もちろん絶景と肌寒い気温もあいまって格別においしくなるでしょう!
富士山に登ったら、ぜひ山頂コーヒーをお試しください。
ちなみに、山頂でご飯を炊いた場合、芯が残ってしまうのであまりおいしく炊きあがらないのでご注意を。
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※掲載内容は取材当時のものです。最新情報をお調べのうえ、お出かけください。
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