尾瀬ハイキングに必要な服装・荷物のチェックリスト
※掲載内容は取材当時のものです。最新情報をお調べのうえお出かけください。
VIPツアーでは、ハイキング初心者でも気軽に絶景・秘境を楽しめる「尾瀬ハイキング日帰りツアー」をご提供しています。
今回は尾瀬ツアーへ参加するときに「コレだけでOK」な服装と荷物リストをご紹介いたします。
尾瀬にかぎらずハイキングに行かれる方は、出発前にぜひチェックしてみてください。
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湿地帯の自然を保護するため、尾瀬の登山道や散策路には木道が敷かれています。
この木道というのは、ゴツゴツとした岩場や、ぬかるんだ道などと比べて非常に歩きやすいので、ハイキング初心者としては助かるのですが、実はちょっとクセモノなのです。
雨が降ったり、朝露に濡れると木道は非常にすべりやすくなり、傾斜のあるところではとくに慎重さが必要となります。
尾瀬ハイキングは標高差が少なく運動量も少ないので、スニーカーやジーパンなどで気軽に入ってこられる人がいるせいか、木道ですべって転んで怪我をする人が多いのだそうです。
すべって大怪我をしないためにも、靴底のゴムがしっかりした「トレッキングシューズ」を履くことをおすすめします。
さらに、グリップを補強するためにも「トレッキングポール」があると、なお良いでしょう。
この二つがそろうと、足の疲労も相当軽減できるので、とくに普段運動しない人にはおすすめです。
トレッキングシューズの鉄則は「丈と素材」
シューズの丈は、くるぶしが隠れるくらいの「ミドルカット」がおすすめです。
足首の捻挫防止と、靴の中に砂利が入ることを防止してくれます。
「ローカット」の場合、足首が固定されないのでスニーカーと同じように軽快に歩けるというメリットはありますが、アップダウンがある峠道(尾瀬ヶ原コースなら鳩待峠から山ノ鼻、尾瀬沼コースなら三平峠周辺)に差し掛かったとき、足首がぐらついて少々不安定さを感じることもあるでしょう。
ローカットタイプは、どちらかというとトレイルランニングや野外フェスなどに向いています。
縦走用や冬期登山用の「ハイカット」で靴底が固くて重いものは、岩場でもぐらつくことなくしっかり歩けるようになっていますが、尾瀬のような軽ハイキングにはあまり向いていません。
登山靴に慣れていない人が履くと逆に疲れてしまうので、こちらも要注意です。
また、初夏の尾瀬は雪解け水が大量に流れるため、雨が降っていなくても道がぬかるんでいることが多々あります。
ですので、トレッキングシューズには防水透湿性能がある素材を使ったものをおすすめします。
防水透湿素材としてよく知られているのはゴアテックスですが、メーカー各社が独自開発した素材(イーベント、ドライQ、フリーズドライテック、オムニテック、H2Noなど)もたくさんあるので、予算と相談してみてください。
歩くのがグッと楽になる「トレッキングポール」
木道歩きにはラバーキャップ付きのトレッキングポール(登山用ストック)があると安心です。
足にかかる負担を腕へ分散するので、歩くのが楽になるだけでなく、下山時に出やすい「膝の痛み」を防止することもできるからです。
先端の「石突き」と呼ばれる部分には、ラバーキャップと呼ばれるゴム製のカバーを必ず付けましょう。
カバーがしてあると木道を傷つけず、ほどよくグリップ力を高めてくれるので、すべり防止にもなります。
積雪期はキャップを外し(+スノーバスケットを装着し)て使用しますが、通常の夏秋ハイキングでは、植生保護のため木道以外でもラバーキャップを付けたまま使用するのが原則です。
暑くて寒い尾瀬、寒暖差を防ぐ最適なウェアは?
初夏の尾瀬は場所によって寒暖の差が激しいものです。林道などの日陰の道は平地よりはるかに寒く、風が強い日は真冬並みの寒さを感じることもあります。
また、日差しを遮るものがない尾瀬ヶ原一帯では、降りそそぐ紫外線も強く、蒸し風呂のように暑くなる時間帯もあります。
熱中症や低体温症予防には、下記のアイテムが揃っていると良いでしょう。
- 速乾性のあるTシャツ・シャツ・トレッキングパンツ
- 防寒着(フリース、ダウンなど)
- 日焼け止めクリーム
- 日よけ用の帽子とサングラス
その他の必須アイテム
レインウェア
山の天気は変わりやすいものです。出発したときは晴れていたのに、帰りは土砂降り…なんてことも珍しくありません。そんなときのために、トレッキングシューズと同様、防水透湿素材のレインウェアがあると良いでしょう。
コンビニなどでも手に入る安価なものだと、防水はできますが、どうしても蒸れて汗だくになってしまうものです。なるべく登山用品店で売られている専用のレインウェアが望ましいでしょう。
お水・お茶
ハイキングには水分補給が欠かせません。必要な水の量は下記の式で計算して、目安としてください。
(体重+荷物量)×5×行動時間=必要な水分量(ml)
たとえば50kgの女性が尾瀬ハイキングで6時間ほど散策する場合、日帰りザックの重量を5kgぐらいとすると、
55kg×5×6=1,650ml(1.65リットル)
となります(天候によって増減あり)。
しかし、尾瀬は水量が豊富なことで知られています。
鳩待峠や山ノ鼻、大清水や尾瀬沼などの要所には湧き水がくめる水場が豊富にありますし、水場が見つけられなくても小屋やビジターセンターなどでペットボトルのお水も買えます。
途中でくむ分や買う分も考慮すれば、上記の式より若干少なく見積もっても大丈夫でしょう。
水筒は折りたためるタイプのものがあると便利です。
ハイキング向きのおやつ
VIPツアーがご用意している尾瀬ツアーでは、地元素材を使った各種お弁当を取り揃えています。
しかし小腹対策として「おやつ」ぐらいは用意しておきたいものです。
パサつくものは水分を吸うので、水の持ち運びがシビアな登山やハイキングにはあまり向きません。
元気がないときにもってこいのおやつといえばチョコレートですが、暑さで溶けてしまうのが難点。そこでおすすめなのが、コーティング加工されたマーブルチョコです。
ナッツ類やドライフルーツなど、栄養価が高くて手が汚れにくいものもハイキングのおやつ向きです。
ポテトチップスは袋に入った状態のまま山へ持っていくと、標高差で袋がパンパンになってザック内を圧迫してしまいます。ジップロック袋などに小分けにし、余分な空気は抜いておくと良いでしょう。
ファーストエイドキット
万が一のときに備えて、常備薬(痛み止め、胃腸薬、風邪薬、酔い止め、気つけ薬、塗り薬等)、絆創膏、湿布、虫除けスプレー、など一式持っていると安心です。ビニール袋・ジッパー付き保存袋
突然の雨への対策として、荷物一式をビニール袋に入れておくと良いでしょう。スタッフサックやドライサックなどの立派な防水用袋がないときはビニール袋で代用OKです。
ただしビニール袋だと耐久性に乏しいので、絶対に濡らしたくないカメラやスマホは、ジップロックなどの保存袋を使って何重にもカバーした方が無難です。
ザック(リュックサック)
上記で紹介した防寒着、レインウェアのほか、タオル、財布、着替え、などの荷物を一式入れるザックです。また「ザックカバー」も持参すると、雨や汚れを防げるのでおすすめです。
コラム編集部Iは夏の尾瀬で、手提げかばんの人がコケて木道の下に落ちてしまったのを見かけたことがあります。
すべりやすいスニーカー履きだったこともそうですが、やはり片手がふさがってしまう手提げかばんに大きな原因があったようです。
安全のためにも、両手がフリーになるザックを必ず使いましょう。
それでは尾瀬の旅をお楽しみください!
※掲載内容は取材当時のものです。最新情報をお調べのうえ、お出かけください。
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